ノコギリが治療になる?作業療法士の仕事
こんにちは。三女です。
実は私、作業療法士です。
年齢は非公開です。w
作業療法士は、略して「OT」といいます。
何の略かというと。。。
O:お役に
T:立ちます
ごめんなさい、冗談です。ww
でも、お役に立てるOTでいたいと常に思っています!
本当は
O:Occupational
T:Therapist
よく、理学療法士とはどう違うのと聞かれます。
「理学療法士」とは、
身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいいます。(理学療法士及び作業療法士法第1章総則第2条1)
「作業療法士」とは、
身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行わせることをいいます。(理学療法士及び作業療法士法第1章総則第2条2)
簡単に言うと、理学療法士は立つ、座る、歩くなどの基本的な動作が困難な方に対し、主に運動能力の回復を支援する専門職で、PT(Physical Therapist)と言われます。
それに対して作業療法士は、食事をする、服を着替える、入浴するなど、日常生活を送るための応用動作能力や、社会的な適応能力の回復を支援する専門職です。
とか言われるのですが、全然違います(白目)w
作業療法士もプライド持ってやってます!
むしろ、基本動作あっての応用動作なので、作業療法士すごくない?って思ってます。w
けど、ゴールは患者様や利用者様の笑顔のためなので、仲良く訓練してますよ🤝
作業療法士は理学療法士に比べて認知度が低いですが、作業療法士は身体的な機能回復に加えて精神面へのアプローチも重要視しているので、私としては天職だと思ってます。
例えば、病院でノコギリを使って訓練してました!
「ノコギリを使って鍋敷を作る」というタスクの中に、座位保持訓練、上肢・体幹の筋トレ、握力強化、上肢と体幹の協調動作、生活意欲の向上、前頭葉の活性化、などなどたくさんの目的があるのです。
馴染みのある作業って、身体が覚えてることってありませんか?
思うように身体が動かなくても、ノコギリを使ったことがある人なら、どう使うかは体が覚えていたりします。
ノコギリを使うという作業から、身体機能面の機能回復だけではなく、過去の記憶やそれにまつわるエピソードが思い起こされたりして、無口な人が饒舌になったり、無表情の人が笑ったり泣いたり歌ったりします。
その人の過去の経歴や仕事、趣味などの要素を訓練に取り込むことでやる気アップに繋がることが多いので、その人の時代背景を大切にします。
「訓練は嫌だけど、作業療法なら行く」という患者様もいて、作業療法後でやる気を上げて理学療法室にそっと送って行ったこともあります。w
この方は意欲があまりにも低くて、ベッドからおこすのも全介助だったのですが、生活意欲の向上や、ベッドから車椅子への移乗動作の向上、基礎体力の向上、コミュニケーション能力の向上につながりました!
このケースは私の経験のほんの一部ですが、作業療法士に興味を持ってくれたら嬉しいです!
O(お役に)T(立ちます)は、私の恩師の言葉です。
めっちゃお気に入りです!
全国のOTさん、使ってください!w
中村先生に出逢えたことに感謝!!
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
今日のあなたが元気で、笑顔でありますように。
参考文献
厚生労働省ホームページ